「ちょっと今から仕事をやめてくる」北川恵海著

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話題の書らしい。ネット上にあるオフィシャルな紹介文を引用すると、

ちょっと今から仕事やめてくる

『ちょっと今から仕事やめてくる』は、ブラック企業にこき使われて心身ともに衰弱した主人公・隆に訪れる不思議な出会いを描いた物語。無意識に線路に飛び込もうとしてしまった隆は“ヤマモト”と名乗る男に助けられる。同級生を自称する彼に何かと助けてもらう隆だが、彼の名前をネットで検索してみると3年前に激務で自殺してしまった男のニュースが出てくる。彼の正体はいったい……?

帯には「スカッときて、最後は泣けます」とある通り、青臭いけど、人生を再生したい人は共感できるのではないかと思う。著者の北川恵海氏は本作がデビューということで、こなれた感がないのが読みやすい。

さて、あなたが不本意な仕事をしているとして、『ちょっと今から仕事やめてくる』と言えるだろうか?

※主人公は仕事自体をやめたいわけではないので、タイトルとしては、『ちょっと今から会社やめてくる』が適切ではないかと思うけど。

言えない場合は、

 

 

■ 現実の生活はエンディングの後にある

ストーリーに関しては、ぜひ本書を手に取っていただきたい。

本書はひとりの若手ビジネスマンの再生のストーリーである。ブラック企業で心身ともに疲弊した主人公が大切なものに気づき、自分の人生を取り戻す決断をする。その象徴がタイトルにある。

読んで、共感した人には2種類あると思う。

・共感して自分の可能性を模索したい気持ちになるけど、会社に行き続ける人

・転職・独立を考えはじめる人

そして、実際に行動を始める人と、現状を続ける人に分かれる。

小説に感動したとしても、自分には現実の生活があり、物語のようにうまくいくのか?と考えるのか、一歩を踏み出す決断をするのか?

人生とは、エンディングの後のストーリーのことである。

一方で、やりがいと給料が両立しているか、それほど不満なく仕事をしているサラリーマンも多く、その人たちからすれば本書は「そんな世界もあるのか、大変だな」と感じるのではないか。

 

そんなことが言えるのは、僕自身が新卒で印刷会社に入り、割と厳しい上司の下で仕事をした経験があるのと、今は独立をして、自分なりには再生を果たしたと思っているからなのだけど。

でも、現実は、楽しいだけの仕事ばかりでなく、プレッシャーもあるし、仕事をしている時間はブラック企業以上かもしれない。

「わくわく」「セミリタイヤ」を目指している人からすれば、僕のような個人事業主は仕事の奴隷ということになる。

それが再生への道のりで、「生きる」ということでもある。

「このままでいいのか」と思い始めると、毎日自分が生きている実感をなくしそうになるけど、【「このままでいいのか」と思いながら生きている自分】に気づくことで、人は生きることができるのだと思う。

だから、主人公のようにスカッと再生できなくても、「生きていることの実感」を最優先してほしい。ここが作品の読みどころではないかと思う。

なぜなら、物語のエンディングの後に、あなたのストーリーが始まるのだから。

 

 

■ 何のために仕事をしているのか?

人は何のために仕事をしているのだろうか?

これが本書のテーマになる。

もちろん、生活をするためなのだけど、社会人になる時は、「やりがい」と給料を両立することができる会社で仕事をしたいと思う。

では、どこでやりがいをなくしてしまうのか?

・会社の方向性

・任された仕事

・上司との相性

・担当する客先の対応

・儲かっていない経営状態

思うようにならない要素は多い。

僕が好きな浜田省吾の曲に「愛の世代の前に」がある。

中に、

ルーレットは回り続ける

テーブルに積まれた切り札の陰で

誰もみな、勝つことだけを信じて

賭けを続ける。

というフレーズがある。

誰も、自分が勝つことだけど信じていたのだ。

しかし、勝てないと思った人からテーブルを離れる。

それでもルーレットは回り続けている。

何を信じればいいか?

ディーラーの狙いではない。

賭けるのは自分の可能性。

いや、賭けではないかもしれない。

勝つための方法を知ることで、誰でも勝つことができる。

それが人生のルールだと、僕は信じている。

 

 

■ 辛ければ、うまく逃げろ

わかったふうの大人のようなことを書いているけど、僕の20代のころを思い出すと少し泣けてくる。

あまりの駄目さぶりと、強情さで、ミスを隠したり、できもしないことをできると言ってトラブルを起こしたりと散々だった。

なんとなく「できそうな奴」に見えるようで、実態との違いを自分でもわかっていたのだけど、いつからか、周囲の評価から降りられなくなっていた。

あの時の自分にアドバイスを送るとしたら、

 「逃げろ」ということだ。

世の中には、人の精神を壊してしまうような職場がある。

ただし、悪人が集まっているのではなく、関係性の問題。

上司は厳しくしなければならない環境に置かれているから、厳しくしているだけ。

 

「君の責任じゃない。」

そう言えば、あの時の僕は救われるだろうか?

今でもなのだけど、自責の念が強い僕は、素直に聞かないかもしれない。

ならば、

「失敗したのは君に責任だ。だから、隠さずに「ごめんなさい」と言ってやり直そう」

そんなことを言ってくれた先輩もいたはずだ。

それでも、僕は何も変わらなかった。

最後は、主人公のようにスカッとではなく、もっともらしい理由をつけて会社を辞めた。

僕は逃げた。

無様に死ぬ前に逃げた。

それでよかったと思っている。

本書にも逃げることに触れている個所がある。逃げるとは、サバイバルスキルである。

 

 

モチベーションの源泉となる要素は?

自立した人間というのは、周囲に影響を受けない。

しかし、サラリーマンである以上、周囲との調和は必要だし、モチベーションを左右されるのは仕方がない。

逃げた後は、モチベーションが上がる仕組みで運営されている組織で仕事がしたい。

 

モチベーションが上がる組織の特徴を分析すると

・メンバーの距離が近いこと

・単独ではなく、相互支援の仕事ができること

・組織の外に勝ちたいライバルがいること

・価値観の共有ができている

・成功体験を共有している

・公平な評価制度がある

ということになる。

 

逆に、ストレスになるのは、

・職場の物理的環境(狭い、遠い、うるさい、熱いなど)

・役割の重さとあいまいさ

・人間関係

・減点主義の運営

・雇用不安

「組織の心理学」田尾雅夫著参照

ぜひ、自らを再生させるための会社選びの参考にしていただきたい。

 

逃げるとは負けることでもある。

 

負けは悔しいし、恥ずかしい。

 

しかし、一度の負けが一生の敗北になるわけではない。

 

人生には敗者復活戦がある。

逆に、負けないことを優先するあまりがんばりすぎて、心を痛めてしまえば、敗者復活戦の舞台に上がれなくなってしまうかもしれない。

 

勝つために努力をする。

しかし、負けることもある。

 

それが人生だと思う。

 

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